固定金利?変動金利?住宅ローンの金利の種類はどれを選ぶ?
2024年3月25日
今回のテーマは【固定金利?変動金利?住宅ローンの金利はどれを選ぶ?】です。
住宅ローンには3つの金利タイプがあり、借りる際にどの金利タイプにするか選択することとなります。
「固定金利と変動金利、聞いたことはあるけど何が違うの?」「自分に合っている金利タイプはどれだろう?」
そんなお悩みをもつ人に向けて、今回は3つの金利タイプの種類や特徴をそれぞれまとめてみました。
参考にしていただければ幸いです。
住宅ローンの金利タイプは3つ
まず、住宅ローンの金利タイプは「全期間固定金利型」、「固定金利期間選択型」、「変動金利型」の3つの種類があります。
全期間固定金利型
全期間固定金利型とは、借入時の全期間の金利が固定され、完済まで返済額が変わらない金利タイプのことです。
毎月の返済額が変わらないので資金計画が立てやすく、ライフプランに影響を与えないのが特徴です。
主にフラット35や一部の民間銀行が取り扱っており、途中で金利が上がる2段階固定型というのもあります。
固定金利期間選択型
固定金利期間選択型とは、最初の契約時に3年、5年、10年など、金利を固定する期間を選べるタイプのことです。
固定期間が終了したときに、その時点の金利水準で変動型にするか、再度固定金利型にするかを選ぶことができます。
金利情勢をみながら、固定期間終了後の金利タイプを見直すことができるのが特徴です。
変動金利型
変動金利型とは、市場金利によって定期的に金利を見直すタイプのことです。
一般的に金利は半年ごとに、返済額は5年ごとに見直されます。
固定金利に比べ金利が低く設定されている一方、借入時に将来の返済金額が確定しないので、資金計画が立てにくいのが特徴です。
固定金利型と変動金利型、どのタイプを選ぶ人が多いの?
では、全期間固定金利型と固定期間選択型、変動金利型、どの金利タイプを選択する人が多いのでしょう。
上記の表は、住宅金融支援機構が調査をした住宅ローンの借入を行った人が選択した金利タイプをまとめたものです。
最新の2023年4月調査のものを見てみると、住宅ローン利用者の金利タイプは、「変動型」が約7割、「固定金利選択型」が約2割、「全期間固定型」が約1割であるということがわかります。
住宅の種類の内訳を見ても、住宅ローン利用者の過半数は「変動型」を選択しており、特に中古マンションでは約8割の人が「変動型」を利用していました。
このような結果となった理由の一つは「現在の日本の金利の低さ」にあります。
現在の日本は超低金利時代といわれるほど金利が低く設定されているため、変動金利を選ぶ人が全体の70%と大多数を占めています。
ただ、世界情勢や物価の動向、日本銀行の動きをみると、いつまでも低金利が続くとは限りません。
固定金利型、変動金利型、どの金利タイプを選択しても無理のない資金計画をすることが大切だと考えます。
住宅ローンの金利タイプで注意すること
①一般的には固定期間が短いほど金利は低くなるが、金利上昇のリスクが高まる
住宅ローンは一般的に、全期間固定金利型 > 固定金利期間選択型 > 変動金利型の順に金利が高く設定されています。
また固定金利期間選択型においても、3年よりも5年、5年よりも10年金利を固定するほうが金利は高くなります。
変動金利型は固定金利型に比べて金利が安く設定されていますが、市場金利によって金利上昇のリスクもあるということを知っておきましょう。
②未完成物件を購入した場合、住宅ローン適用時と申し込み時では金利が変わっている場合がある
住宅ローンの適用は引渡しがあってからです。
未完成物件を購入する際、申し込み時に提示があった金利と引き渡し時の金利が変わっている可能性があるので注意しましょう。
③金利タイプだけではなく、各借入先によって条件が異なる
住宅ローンには金利タイプだけではなく民間の金融機関、フラット35など、借入先にもさまざまな種類があります。
各金融機関によって、条件も少しずつ変わってきますので、よく比較して自分に合ったものを選択しましょう。
金利タイプの特徴を知り、自分に合ったものを選ぼう!
いかがでしたでしょうか。
金利のタイプにはそれぞれ特徴があり、どのタイプが最も優れているということはありません。
大切なことは、それぞれの特徴やリスクを知り、どの金利タイプが自分に合っているかを知ることだと思います。
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