何本に見える?下町のランドマーク「お化け煙突モニュメント」を見に行こう!
2024年3月28日
こんにちは。株式会社ハウスセイラーズです!
今回は帝京科学大学千住キャンパス前にある下町のランドマーク【お化け煙突モニュメント】をご紹介します!
かつて国民の生活を支えていた千住火力発電所
現在の千住桜木一丁目13番北側の荒川(現隅田川)左岸の場所に、大正15年1月から昭和38年3月までの間、「千住火力発電所」がありました。
千住火力発電所は関東大震災後の国民の生活を支えていた大切な発電所で、第二次世界大戦時にも活躍をしました。
お化け煙突とは、その千住火力発電所の中に設置されていた高さ83.82メートル・レンガでできた煙突のことです。
不思議な煙突「お化け煙突」の由来
お化け煙突の煙突は実際には4本ありましたが、菱形に配置されていたため見る角度によっては3本、2本、1本に見えました。
見る角度によって煙突の本数が変わる、これがお化け煙突の由来です。
また足立区のホームページによると、1本に見えるのは千住の旧区役所(現あだち産業芸術プラザ)方向と本木一丁目27番南側の荒川左岸(北側)の2方向だったそうです。
どうして帝京科学大学千住キャンパスにあるの?
千住火力発電所が発電所の老朽化と代替エネルギーの進化により解体された後、その地は足立区立元宿小学校になりました。
同時にシンボルマークであったお化け煙突も解体されましたが、その一部を滑り台に姿を変え足立区立元宿小学校の校庭で歴史を重ねました。
小学校が廃校となった後、帝京科学大学千住キャンパスが竣工。
小学校解体時に残った巨大煙突製の滑り台を別の形で残すため、お化け煙突モニュメントとして再生されたとのことです。
帝京科学大学ではお化け煙突モニュメントが縮尺20分の1のモデルで楽しめます。
今もなお人々の心に残り続けるお化け煙突
おばけ煙突は五所平之助監督の映画「煙突の見える場所」(昭和28・1953年)で全国的に知られるようになったほか、こち亀「お化け煙突が消えた日」(漫画59巻・アニメ放送回第75話)など、さまざまな文芸作品に多く取り上げられました。
当時のことを知っている人はもちろんですが、この先も下町のランドマークとして人々の心に残り続けていくモニュメントになるでしょう。
おばけ煙突モニュメントは荒川の堤防沿いにあり、お散歩にぴったりの場所です。
ぜひ足を運んでみてください😊